2009-02-27 第171回国会 衆議院 総務委員会 第6号
そういう中で、改革全体の一番いけない部分は、何となく、ドライでかさかさしたものが中心になる、ウエットなものが排除されるというふうに私は思ってきたわけで、そうしたムードの中で、拝金主義者という言い方はどうかとは思いますが、金を稼げさえすればいい、どんな手段であってもいい、いわゆる実物経済、実体経済じゃなくて、金で金をつくれればいいというような風潮が社会に広がったのもまた事実だろうと思います。
そういう中で、改革全体の一番いけない部分は、何となく、ドライでかさかさしたものが中心になる、ウエットなものが排除されるというふうに私は思ってきたわけで、そうしたムードの中で、拝金主義者という言い方はどうかとは思いますが、金を稼げさえすればいい、どんな手段であってもいい、いわゆる実物経済、実体経済じゃなくて、金で金をつくれればいいというような風潮が社会に広がったのもまた事実だろうと思います。
先ほど言ったとおり、どうも小泉構造改革では拝金主義者を日本国に多く出回るような形にしてしまったんじゃないのか、こういう感じがするんですね。日本社会の最もいいところは、やはり勤勉さ、まじめさ、しっかりやるんだと。自分だけが生きればいい、そういうところじゃなかったはずなのであります。
人の心も金で買える、人を動かすのはお金と公言してはばからない、私流に言わせていただければ、悪しき資本の論理にとらえられた拝金主義者そのものであった堀江氏に市民権を与えた小泉政権の罪は、今回の逮捕事実のいかんにかかわらず、弁解の余地がないと考えます。 わけても竹中大臣は、郵政改革担当大臣として、自民党候補でもない堀江容疑者の応援に公示日に駆け付ける力の入れようでございました。
そういうことからすると、規制緩和とか競争重視というのは、戦後の社会主義的資本主義の欠点を、いいところもたくさんあるわけですが、欠点を補っていくためには私は必要なことだと思いますが、どうも競争原理、市場経済万能だけでは、拝金主義者と弱肉強食、そして精神の荒廃した社会を生み出す。